40, 高山祭屋台(日本遺産構成文化財)
高山の職人技術を結集した傑作 高山祭屋台は、大工、彫刻、漆をはじめ、飾金具、鍛冶など高山職人たちの技術の粋を結集してつくられた傑作です。 江戸型の山車を祖形とし、上方の装飾やからくり人形を取り入れたもので、からくり人形を […]
高山の職人技術を結集した傑作 高山祭屋台は、大工、彫刻、漆をはじめ、飾金具、鍛冶など高山職人たちの技術の粋を結集してつくられた傑作です。 江戸型の山車を祖形とし、上方の装飾やからくり人形を取り入れたもので、からくり人形を横から操る仕組み、屋台の方向転換に用いる戻し車など、高山独自の形へと発展しました。 背が高く下段が小さいため、一見不安定に見えるものの、全体を見渡すとアンバランスさの中に優雅な美しさを感じることができます。 また、各部分には多くの飾金具や彫刻が施されていますが、総じて落ち着いた佇まいとなっています。 こうしたバランスの良さと奥ゆかしさは、高山の伝統的な感性であり、町人の美意識とそれにこたえる職人の技術によってつくり出されているともいえます。 この高山祭屋台は、現在も市の技術認定を受けた高山の職人たちの手によって維持管理が行われています。また、高山祭屋台会館には秋の高山祭の屋台が常時展示されています。